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夢の終焉 SAF撤退

存続の危機に危ぶまれていたスーパーアグリF1が本日撤退を発表した。
2006年参戦からわずか2年半という短い期間だったが、プライベーターが生き抜くには厳しい現在のF1の中で健闘したチームだったといえるだろう。

SAFのおかれている立場は昨年のメインスポンサーの契約不履行からどん底にあった。資金難からマシンの開発ができず、旧態依然のマシンで琢磨とデビットソンが戦う日々。またレギュレーションの変更が二転三転したことにより、カスタマーシャーシの使用問題がSAFをさらに苦しめたのは間違いないだろう。厳しい状況のなか昨年の琢磨がもたらしたポイントとコンストラクター9位という成果は驚くべく結果であった。

結果的に最後のGPとなったスペインでの琢磨の走りは国際映像にもとらえられ、琢磨が依然としてパフォーマンスの高いドライバーであることを世に知らしめることができたのだが。

そもそも2005年11月のSAFチーム発足ということが最大の事件だったと思う。メーカーがコンストラクターとしてではなくサプライヤーとして存在していた90年代までのF1であれば、新興プライベーターも珍しくはなかった。一時は出走26台を決めるための予選の前の予備予選なんていうものもあり、チーム数が多かった。しかしメーカー主体のチームが増えていくにつれ、時代を築いてきたプライベーターたちは惜しまれながらも姿を消していく。ロータス、ティレル、リジェ、ブラバム、ベネトンなどチャンピオンを獲得、もしくは優勝経験のあるチームがなくなり、ローラ、ラルース、マーチ、レイトンハウス、ダラーラ、リアル、コローニ、ザクスピード、ジョーダン、スチュワート、プロスト、アロウズ、モトーニ・モデルニ、AGS、ミナルディ、オニクス、オゼッラ、BAR、ミッドランド、スパイカー、ライフなど87年のF1日本GPがおこなわれて以降消えるもしくはチーム名が変わっていったコンストラクターがたくさんある。その厳しい現実を知っているであろう鈴木亜久里が大口スポンサーもないままチームをつくったのだから。

しかし現実は厳しい。日本がバブル期であれば、日本での大口スポンサーがあったであろうが、プロ野球チームですらなくなるこの時代において、SAFにスポンサーを名乗り出る企業はそう多くないのだ。純国産チームの夢は2006年の時点で崩壊していた。これが20年前だったら…

SAFは58年に及ぶフォミュラーワンワールドチャンピオンシップの歴史にその名を刻み、ポイントを獲得することにより記録としてこれからもその名を歴史が語りつづけるだろう。
4輪モータースポーツで唯一GRAND PRIXを冠された舞台で。
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F1 | 2008-05-06(Tue) 21:22:41 | トラックバック:(0) | コメント:(0)
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